安定と発展。どちらを選ぶのかではない。

人間は安定を望みます。

古く大きな組織は、余程強い変革体質ではない限り、どうしても安定を求めてしまうのではないでしょうか。

その体制を維持することが安定した収入につながると幻想を抱くため、保守的になる嫌いがあります。特に長い間その組織に属する人は、その組織が大きく変化し現状維持ができなくなるのを嫌うため、全体に影響が及ぶ大いなる変革は望まず、今のままでの改善活動に満足してしまいがちです。



つまり、平均年齢の高い今の会社組織において、時代に適応即応できる体質を求めるのは難しいと危惧しています。リスクを最小にする事を最優先にし投資を控えてしまうのではないででしょうか。

将来のための先行投資ではなく、生き長らえるだけの戦略を優先させてしまう。

稼いでいる時期に赤字のジョブを清算し、いかに筋肉質な体質を作るかが重要だったにもかかわらず、それを怠った結果が今の苦しみではないでしょうか。

では何が必要なのか。

やはり、攻めです。

攻撃は最大の防御なり、です。

以前読んだ「なぜエクゼクティブはゴルフをするのか」の一話目に、"進化を拒んだ古代魚と陸に上がった亀"というストーリーがあります。

このストーリーが物語っていることがまさに当てはまるのですが、進化を拒んだ種に生き残る道はありません。

環境は常に変化しています。

変化に対応できる組織、そして変化の準備を怠らない組織が常に生き残れるのだと思います。