米国にいる間に電話等が全く必要ないのであれば、データ通信だけのプランや SMS とデータ通信だけのプランもあるが、私のお勧めは通話もあるプラン。特に家族が一緒の場合に家族分も合わせて購入しておけば、家族間での通話には電話が便利だし、アメリカ国内は無料で電話がかけられるからだ。SIM のサイズは 3in1で全てのSIMサイズ(標準、Micro、Nano)に対応している。
ちなみにアメリカは日本とは異なり、携帯電話専用の電話番号はなく、一般家庭で使う普通の固定電話と番号のタイプが一緒なのだ。つまり「 090」とか「080」とかのような番号で始まらず、普通の市外局番が携帯にも割り当てられる。よって、携帯電話どうしでもアメリカ国内なので、 ZIP SIM をさせば携帯同士や固定電話への通話はすべて無料となる。SMS の場合、国内も国際 SMS も無料。
米国出張・旅行の事前準備として、日本にいる間にするべきこととして、滞在先の ZIP コードを調べておこう。日本でいう郵便番号だ。上述した通り、アメリカの携帯電話は固定電話と同じように市外局番から始まるため、SIM のアクティベーションの際に、ZIP コードを SMS で送り、そうするとその ZIP コードのエリアの市外局番の電話番号が割り当てられる。
なお、特に滞在先の市外局番をゲットするメリットは特にないので、自分の好きな地域を選んで構わないので、Google で「都市名 zip code」とかで検索したものを使えばいい。
例えば San Francisco の ZIP Code だと 94102 とか 94133 とかがある。事前に調べておいて、メモしておくこと。
ただし、人気というか数に限りがあるので必ずしも希望の市外局番で取れない場合もある。その場合、ZIP SIM 自体がランダムに割り当ててくれるので、全然違う地域の番号になることもある。
事前準備としてこれらの SIM の購入をする際、旅行中の間に日本で契約している SIM の保管用のホルダーと、SIM 交換の時に利用するピンがセットになった交換キットもあると便利だ。私は、プチサイズのチャック付きビニール袋で代用していてるが、きちんとしたホルダーがあるほうが安心だ。とにかく、日本のキャリアや 格安 SIM 会社との契約のある SIM は帰国後にまた付け替える必要があるので、大事にとっておく必要があるからだ。
出張・旅行の前後からの作業をまとめておくと;
- 出張・旅行の1週間前
- SIM ロックされた端末を持っている場合は、各キャリアのショップに持って行き SIM ロック解除をしてもらう(ここ数年以内に購入・機種交換した端末なら対応してくれる)
- ZIP SIM をアマゾンで購入。合わせて SIM ホルダー&交換キットも購入。
- 滞在先の zip code を調べておき、メモしておく
- ホテルの住所などに zip code があればそれを使う
- 飛行機に乗る前
- 購入した ZIP SIM と SIM 交換キットを機内持ち込みの荷物に入れる
- 飛行機に乗り込む際はスマホを機内モードにして電源を切る
- 機内で(安定飛行に入ったら)
- スマホの電源を切った状態で、SIM ピン使ってスマホの SIM トレイを取り出す。この時に、SIM の金属部分がトレイに対して上向きか下向きかを見ておく。
- SIM トレイに入っている日本の SIM を取り出し、保管ホルダーなどに大切にしまっておく(帰国時に必要なので無くさないようにする)
- ZIP SIM のパッケージを開けて、SIM が付いているカードを取り出し、スマホに適合するサイズで取り出す。
- Nano SIM は一番小さい内側だけをカードから押し出す
- Micro SIM は Nano の一回り大きいやつ
- 切り出した SIM をスマホのトレイに載せて、トレイを元に戻す。
- ここでは電源を入れない。いれても機内モードのままにしておく。
- 到着後
- スマホの電源を入れて機内モードをオフにする。
- SIM が読み込まれると電波をキャッチする状態になりアンテナが立つのを確認する
- SMS(iPhone も Android もだいたい「メッセージ」というアプリ)アプリから 7850 宛てに調べた ZIP コードを送信する
- 送信先として 7850
- 本文に事前に調べた ZIP コード(ホノルル国際空港は96818、ロサンゼルス国際空港は90045等)
- しばらくすると自動応答のメッセージで、割り当てられた電話番号が送られてくる
- "Welcome to ZIP SIM. Your SIM is active and your US number is 1xxxxxxxxxx."
- APN の設定を確認するため「APN」と返信すると、以下の応答が戻るので、お使いの端末に合わせて 1 か 2 を返信する。アンドロイド端末なら1を、iPhone なら 2 を。
- "APN instruction for which device?
Reply 1 for Android
Reply 2 for iOS
Reply 3 for Windows
Reply 4 for BlackBerry 10+" - 送られてくる APN 設定を端末で行ったら、必ずスマホを再起動する。これをしないとデータ通信ができないことが多い。
帰国の際は、上記と逆を行えば大丈夫。iPhone の場合だと、プロファイルの再インストールなどが必要になる。Android の場合は自動的に元の APN の設定を選んでくれるので、SIM を入れ替えて戻すだけで大丈夫だ。
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