休暇でハワイに来ているのだが、今の世の中はとても便利で、日本のニュースが瞬時にして手元に届く。
こちらでもいつもと同じように、朝の日課として日経の電子版をチェックするのだが、今の気になる話題は政府主導の「働き方改革」。
残業時間の上限規制だったり、インターバル制の導入だったりと、日本人が働きすぎることを国の制度として規制するというのはこの際仕方ないが、そもそもなぜこんな規制が必要なのか。
テレワークも推進されているのだが、そもそも国が後押ししないと普及しないのはなぜなのか。
ホワイトカラーと呼ばれる知的労働者に関して言えば、製造ラインでものづくりをしている労働者と違って、会社の机に向かっている時間がそのまま生産時間というわけではない。
逆にいうと、机に向かっていなくても、会社にいなくても知的労働者の生産活動はできるし、もっというと、連続して8時間とか生産活動したから8時間分の成果物が生まれるわけではない。単純作業として議事録を書くとか、スペック表を作るなんていうことならべつだが、これらはホワイトカラーとしての生産物ではない。
そうなると、ホワイトカラーの仕事として、朝何時にどこどこに出社して、何時までそこにいなさい、という雇用形態が根本的に間違えていることになり、この期間の間にこういう成果物を個人またはチームで出してね、という雇用契約(目標管理)をベースにするのが理にかなっている。
評価基準も成果物主体と明確にしておけば、無駄に長く働く意味がなくなるはず。他のチームの倍の時間はたらいても、同じ報酬しか得られないのであれば、より短い時間で最大のアウトプットを出そうと考えるはずだ。
多くの人が学生時代の経験から気がついていると思うが、人間はどんなに頑張っても集中力はもって2時間半が限界だ。これは東大・京大の国公立の二次試験の数学の試験時間であって、頑張ればこれくらいは集中できる。だがそれ以上は無理だし、8時間集中し続けることなんて不可能だ。
つまり、いい成果がでないからといって、毎日4時間残業して1日12時間働いたからたと言って、週20時間分の価値が足されることは決してない。
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