2020/04/15

必要な人材を育成しなければならない、という怠慢

今日見たこちららの記事を読んだ率直な感想です。

  「丸投げDX」の実態と従来型SIビジネスの限界 


話としては、長年お客様の要件通りに作ってきた SIer にとっては、DX の要である要件の元となるカスタマーのニーズは何か、ということを探るのが苦手である、という話です。そして最後に経営幹部の話として「必要な人材を育成しなければならない」という言葉を引用しています。


チョー外野からのヤジですが、そもそも「必要な人材を育成しなければならない」などとといっている経営幹部自体を入れ替えるくらいでないと無理なのではないでしょうか。

まず、人材を育成する必要があるのはそのとおりですが、人材ってそう簡単に育成できるものではありません。ましてお金をかけないとか、兼務などでメインの作業の合間に手がけさせるとかではもっと時間がかかります。また、勉強したって結局はやってみないとわからないことだらけなので、すぐにはうまくいきません。挙句の果てに、時間をかけて育成した頃には求められるニーズは変わっている可能性が高いです。

つまり、時間がかかる「育成」に目を向けていることで「やった感」を出しているのであれば、結局何もしていないのと同じです。このようなことを言っている経営幹部が取るべき行動は「必要な人材を外部から登用する」です。

自社の人材を育成するにも、経験値のある外部の人間を登用し、そのメンバーについて経験を積みながら育成するのが一番はやいです。外部のトレーニングを受けるだけではなくて、実地訓練が必要です。新兵だけで戦地に行かせないのと同じで、ベテラン兵士に新人をつかせて学ばせる必要があります。

DX が必要だと認識している経営者は人材育成も大事ですが、それ以上に外部の経験のある人材を登用して時間を買う、というスピード感が大事にしてほしいです。

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