2013/06/10

少年野球の怪我

今年のシーズンが始まる少し前に、地元で有名なスポーツ整形外科医の講演が、少年野球連盟主催で行われ、数名の父兄と共に指導者として参加した。

講演のタイトルは怪我について。

少年野球では上手い子、体の大きな子が多く起用される傾向にあり、結果として肘や肩を痛めることが多いと言う内容。


とても興味のある内容だったので、一生懸命 iPhone でメモを取り、後日整形してチーム内のスタッフ陣と母親たちに共有した。

内容としては
  1. フォームが綺麗な子、体の大きい子が投手として登板する回数が多く、肘や肩の怪我が多い
  2. 子供は試合に出たいので我慢することが多く、子供が痛みを訴えた時点では相当怪我が進んでいることが多い
  3. 怪我をしたら完全に治るまではボールは一切持たせず、下半身強化のため走らせる
  4. 指導者は、自分がみている間に結果を残そうとしてはダメで、基礎をしっかり教えて、野球の選手生命を次につなぐ事が大事


講演で一番心に響いたのは最後の部分で、スタッフ陣としてはとても大事なことに思えた。

選手の起用は監督の権限だと認識しているので、この内容を一番共有しておきたかった相手は監督だ。

そしてシーズン序盤が過ぎ、二つ目の公式戦に突入した先週末、危惧していた事態が発生。

主力投手二人が肘や肩の痛みを訴えた。

キャプテンで主砲の子は、球がメチャクチャ速いが手投げ気味なので、基本は最後の一回、多くてもニ回だけの抑えとして普段は起用していた。

しかし、今大会前の直前の練習試合で、中継ぎで三回を投げさせてしまったら、肘が炎症を起こしてしまった。

エースの子は、先週土曜の今大会初戦で先発。前々からコーチ陣の意見として継投ピッチングを訴えていたが、この試合も結局完投。すると翌日になって、肩の後ろあたりが痛いと本人が訴えだした。

個人的には、痛みを訴えた時点で、少なくとも二三週間は様子見で休ませるべきだと思っている。まして病院で炎症を起こしていると言われているのなら、大事を取って一切ボールは触らせない方がいいはずだ。

しかし、翌週の試合には本人の希望もあり、いつもどおり野手として先発守備に着く。試合翌日に肩が痛いと言った投手も守備練習で翌週の試合に向けた練習をする。

そりゃ子供は出たいから、少し痛くなかったら、大丈夫です、って言うよ。

そこをあえて休ませるのが指導者としての役目だと思っているのだが。

潰れてからじゃ遅いんだよね。

何がなんでも勝ちに行く戦略は、故障者までも使うことではないし、上手い子9人だけをどうあっても使うことではないと訴えているのだが、言ってもわかってもらえない。

と言うことで、最近腹の中に溜まった鬱憤をはきだしてみた。

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